第45回日本受精着床学会・学術講演会
会長 三谷 匡
(近畿大学生物理工学部 遺伝子工学科 教授)
この度、第45回日本受精着床学会総会・学術講演会を2027年8月19日(木)および20日(金)に、大阪国際会議場にて開催する運びとなりました。
ヒト体外受精の成功は、世代を繋ぐ医療技術を実現した歴史的な成果であることは論を待ちません。長年にわたる動物での生殖生理学研究の蓄積と産婦人科医の信念に基づく不断の努力の末に結実したものです。この先人たちの偉業を礎に、生殖医療は基礎研究の進展と臨床技術の高度化により大きく発展してきました。そして今、胚の発生能や着床能の評価等の技術革新が進み現場実装段階にあり、さらには最先端の再生医学は生殖のパラダイムシフトをもたらそうとしています。一方で、社会の成熟に伴い生殖医療を取り巻く環境も大きく変化し、患者中心の医療の実現に向けた倫理的・社会的課題への対応など、多面的な視点がこれまで以上に求められています。
そこで、本大会のテーマを「和が紡ぎ出す生殖医療の道標」として掲げました。まず、調和・協働としての「和」。医師、胚培養士、看護師、カウンセラー等、異なる専門性が結び合いながら患者自身も参加し、最適解を見出していくプロセスを示します。次に、統合・橋渡しとしての「和」。基礎研究と臨床、さらにはAI・オミクス解析などの先端技術と従来の経験知の接続・統合を図るものです。そして、日本的価値観としての「和」。包摂性や共感を以て、生殖医療を技術的な側面だけではなく、「人に寄り添う医療」の実現を目指します。本大会では、「和」に込められた三つの理念を軸として、多様な知が結び合い、次世代の生殖医療を指し示す確かな道標となることを目指します。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
2026年10月吉日
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